1章「精霊の森」
第13.5話「 おまけのおはなし 」
第1章の各話に関連する4コマ劇場のような会話主体のお話です。
第1話 フィリア×ヴィレム
「ヴィレムは何の本を読んでいたの?」
「料理の本ですよ」
「ヴィレムはなんでも作れるのにどうして?」
「屋敷では豊富な食材がありますが、旅をしているとその場であるもので料理するようですから。主である貴方に満足いただける食事を……だから、お勉強です」
「ふふ、いつも楽しみにしています」
◇
第2話 フィリア×アルト
「アルトさんの腰やコートには沢山道具がありますね?」
「うん。魔術は魔術でも、僕は化学を応用しているから、道具はすぐに取り出したいんだよね。コートにはよく使う薬剤や魔法陣の札。腰のポーチは他の薬剤と本とか……かな?」
「詰まってるように見えますが、意外に身軽ですね。厳選された道具達なのですね」
「そうだよ。僕は資料とか道具が増えがちだから、旅はできるだけ身軽にね」
「いつかアルトさんの研究室も見てみたいです」
「研究室って程でもないけど、いつかね」
◇
第3話 フィリア×アルト×ルボワ×ヴィレム
「ブローチ……すごく光りました」
「僕も懐中時計が……」
「私もペンダントが光ったよ」
「……私も胸ポケットが光りました」
「ヴィレムほんとですか!? 気が付きませんでした」
「僕は見えなかったなぁ」
「私も! ……さては仲間に入れて欲しくて……」
「嘘はつきませんよ?」
「ふふーん、どうかなぁ、ヴィレム!」
「あはは……」
◇
第4話 フィリア×ルボワ×ヴィレム
「ルボワは天真爛漫と言うか、元気で見ていてこちらも嬉しくなります」
「ほんと!? フィリアも一緒に踊ろうよ」
「ボクはあまり得意じゃなくて」
「大丈夫! 踊りは気持ちが大事なんだよ! それ、くるくる〜!」
「えい」
「フィリア回るの綺麗じゃない!? 仕草も」
「ふふ、社交ダンスの練習の賜物ですね。フィリア様」
◇
第5話 フィリア×ルボワ×キナリ
「キナリさんは、どこかふんわりしているというか……踊るのが得意なのは意外でした」
「私もびっくり」
「ふふふ〜ん」
「ノリノリだね」
「あはは〜」
「楽しそうです」
「にっ」
「なになに、気持ちが大事だ! 彼は心から楽しんでいる。そして、内なる自分を解放している! だって」
「内なる自分……!」
◇
第6話 フィリア×ルボワ×キナリ?
「小屋、藁、畑……」
「ルボワどうしたのですか?」
「えっとね、キナリってなんで木こりなんだろ〜って」
「と言いますと?」
「小屋にあるもの、なんか木こりっぽくないというか」
「(イマジナリー力仕事キナリが流れる)」
「……もしかして、牧場仕事の方が向いてる!?!?」
◇
第7話 フィリア×ルボワ
「キナリさんかもしれない人の写真……星歴1775年の物でしたね」
「えっと〜 何年前だっけ」
「40年です」
「今は星歴1815年で〜 写真が20歳くらいだから〜」
「「最低60歳!?」」
◇
第8話 フィリア×ルボワ
「フィリアは石鹸みたいな少し甘い香りがするね」
「一応香水は着けているんですよ」
「どんなの?」
「菖蒲〈アイリス〉と ベルガモットです。男装しているので少し苦めのはずなのですが……」
「わたしには甘く感じるなぁ」
「ルボワは爽やかで緑の香りかな」
「フィリア! みんなの香りも確認だよ!!」
◇
第9話 フィリア×ルボワ×キナリ
「キナリは少し騒がしいからお魚にも逃げられちゃうんだよ!」
「んえ〜?」
「でも、食べたことがあるから、捕まえようとしたんですよね」
「ほんとかな〜 生き物には逃げられてそうだよ」
― こっそり観察するルボワとフィリア ―
「ふふふ〜」
― 花畑で日向ぼっこするキナリに蝶々や小鳥が集まる ―
「想☆定☆外!!」
◇
第10話 フィリア×ヴィレム×アルト×ルボワ×キナリ
「あの魔物……キナリさんは緑髪の裸婦、ヴィレムは茶髪の女性か見えたんですよね」
「よし、女性には見えないようなので、僕も見てくるね! 情報は多いに越したことない!」
― 見に行くアルト ―
「血のように紅い髪の気の強そうな人だった……! 剣持って暴れてて目が覚めたよ」
「「 共通点がなくて怖い!! 」」
◇
第11話 アルト×キナリ
「キナリ君には技名とかないの?」
「ん〜」
「えっと、攻撃する時に言うことだよ」
「そーい、それ、えい、やー!」
「すごいやつは!?」
「どーん!」
「……平和だぁ」
◇
第12話 フィリア×ルボワ×ヴィレム
「ローズマリーはいい香りですね……」
「本当に好きなんだね」
「一時、屋敷ではフィリア様に好かれたいが為に、ローズマリーを持ち歩くブームがあったほどです」
「ええ!?」
「メイドもローズとマリー様です」
「流石に嘘でしょ!?」
「本当です」※本当です
◇
第13話 フィリア×ルボワ×マッシュ
「フィリアはお花が好きだよね」
「はい、心が穏やかになって……」
「フィリアは青い花で〜」
「ルボワ?」
「みんなっぽい花考えてるの!」
「素敵ですね! でもルボワほどは詳しくないです…… そうだ、花の街〈フルール〉で図鑑を買いましょう!」
「じゃあ、私はたくさん考えておく!」
「また会うのが楽しみですね!」
「うん!」「に!」